こんにちは。WEBマーケターの井上です。
副業の新しい形としてスタンダードになりつつある、クラウドソーシングでの副業。
- 自宅にいながらも、ホームページ制作などの仕事を受注できる!
- 全国どこにいても、ジブンのスキルに需要がある!
それを知った沢山の人たちがチャレンジしていますね。
最近は動画編集に関する仕事が「稼ぎやすい!」と流行っているようですが、これは危ない兆候です。
供給が増えると、単価がぐぐっと減ります。要するに稼げなくなっていきます。
逆に、発注者の立場で考えると、こんなに嬉しいことはない! 人件費が安く確保できるので、これを使わない手はありません。
「この副業が稼げる!」と流行ると、発注者が得をします。
笑顔になる受注者は一握りでしょう。そんな、クラウドソーシングの単価にまつわる雑談です。

クラウドソージングはあまりに安い。発注者としては使いやすいが…
私も3年前くらいはワーカーとしてチャレンジしていて、忙しくなった近頃はめっきり使っていませんでした。
つい最近、ホームページ制作を外注する用事ができまして、クラウド●ークスで、ホームページ制作の単価を見ていたところ、案の定、超低単価なのはそのまま。
以前と違い、発注者の立場になると、
・低単価で良いなぁ
・スキルあるのに、こんな安いんだ
・利益も確保できるし、ありがたい
と思っちゃいます。
とあるクラウドソーシングのサービスで、ホームページ作成の単価を見てみると、静的サイト4、5ページで1万円といった受注実績がたくさんあります。
1件一万円。1時間1000円の時給だとしたら「10時間」。どんなに効率化したとしても、10時間で静的サイト5ページは難しいと思います。
この低単価っぷりは、ずいぶん前から問題視されていたはずです。なぜ今でも変化がないのか?と考えてみると…
一応 win-win になる低単価クラウドソーシング
受注している側は、完全在宅で1万円の副業収入が入って満足。そもそも自分の実力だと正規の時給で働けると思ってないから、低単価も当然と納得している。
発注している側は、非常に安い人件費で労働力を確保できる。低単価で募集をかけても、バシバシ申込みが集まる。しかも実力者もそこそこいる。
クラウドソーシングのプラットフォーム提供者は、手数料が入って大満足。
という精神的にwin-winの関係になっています。
プラットフォーム提供者が一番笑顔になり、その次に発注者が利益をとり、残った分が受注者に渡る構造です。
一番辛い思いをしているのは、最低賃金以下で働いている受注者のはずですが、精神的に満足しているのも確か。
クラウドソーシングを使われる側になるか、使う側になるか
プログラミングを覚えれば、クラウドソーシングで完全在宅の副業で月5万円の収入が手に入る! という視点だけだと、ちょっと損かもしれません。
逆に、ホームページ制作の仕事をもってきて、クラウドソーシングに外注すれば、人件費を抑えられて利益を取れます。(その営業が大変なんですが)
クラウドソーシングを使う側になるか、使われる側になるかは、大きく稼ぎ方を変えるな~と見ていて思いました。
こういう構造を見ると、プログラミングのスキルを勉強しても、よっぽどオンリーワンな実力がない限り、クラウドソーシングによる安い人件費に取って代わられる可能性は高いですね。
(外注で外から持ってこれるものも含めて)自分のスキルをサービスをパッケージ化して、付加価値をつけて利益分を増やして販売。クラウドソーシングなどを使って人件費を削減。そうして利益を取っていく方が賢いのかもしれません。
もし、クラウドソーシングの発注者が、私と同じ視点なら、クラウドソーシングでの単価向上は難しい道のりですね。(受注者が自ら単価向上するスキルは今後も広がらないでしょう)
なにより高いのは人件費。う~~~む経営とは難しいものだ・・・
まとめ:クラウドソーシングで流行る副業は、稼げない法則(ただし発注者は別)
- 自宅にいながらも、ホームページ制作などの仕事を受注できる!
- 全国どこにいても、ジブンのスキルに需要がある!
そんな夢のあるクラウドソーシングですが、供給過多で単価が落ち込んでいるもの事実。
「流行りの副業」はいずれ飽和していって、稼げなくなっていきます。
クラウドソーシングを使う側になるか、使われる側になるか。このあたりで大きく年収が変わってくるのかもしれません。
P.S.
プログラミングを勉強しなくてもOK!とは思いません。出来る・出来ないを判断したり、大雑把な工数を把握できるようになるためにも、ある程度の知識はあっていいと思います。
でも、プログラミングや、動画編集スキル1本で生きていくのはキツイでしょう。人気の職業・ジャンルなら、もっと低単価になりますから……
P.S.2
IT人材が今よりも、もっと不足すると、どんな構造になるんでしょうか。単純に考えて、プログラマーが貴重になるなら単価は上がるはず。でも、それを良しとせず、nocodeツールによる人件費削減が普及し始めていますから、バランス感は変わらないのかも?

「日本一変なキャリアの元公務員」
北海道在住のライターです。
olbb(株)取締役、ガクマーケティング代表
市役所と北海道庁職員を併任した後、WEBマーケターに転職。2年後に独立し、現在はライター&経営者をしています。
「働き方をもっと自由に、だけど堅実に」がモットー。
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