ブロガーが憧れたテキストエディタがありまして。MarsEditす。2005年にリリースされました。2021年3月現在まで、サービスを維持している長寿ツールです。
そんなMarsEditが、勢いを落としています。下図はGoogleトレンドのグラフなのだが、全世界で「MarsEdit」と検索される回数は減り続けていますね。

人気ソフトMarsEditに何があったのか。そこを考えると、外部ツールの未来が見えるような見えないような……? MarsEditが気になる人は、導入前にぜひ読んでみてください。
»MarsEdit公式サイト(AppleStoreを開きます)
「憧れのテキストエディタ」MarsEditの検索回数が減っている
windowsでは動作せず、Macでしか動かないブログエディタです。まさにクリエイターのツールで、それだけでもカッコが良いですね。
windows派でしたが独立を機にとうとう私も、MacBookAirをもちました。「さぁ、MarsEditを使おう。だって、Macを買ったんだもの!」と張り切りますよ。
しかし衰退していくツールは導入したくない。
Googleトレンドの結果は、悲しいものでした。2021年、MarsEditと検索される回数は、明らかに減少傾向にあります。

厳しいかな
早速、MardEditで記事を書いてみると、確かに快適でした。ローカルにデータがあるから、ワード感覚で記事を書けます。Googleドキュメントから流行した自動保存も良いものですが、ローカルファイルを上書きしながら作っていくほうが単純で馴染みはあります。
MarsEditの特徴は、ローカル編集でファイルが作られること。ブラウザベースで動くWordPressは、ブラウザのセッションが切れたり、突然オフラインになったときにデータが飛ぶことがあり、けっして安心できる環境ではありません。対して、ローカルで安心して作業できるのがMarseditの魅力。
しかし、問題は記事をつくった後に。ローカルで作成した記事をWordPressにおくるとき、クラシックブロックで投稿されてしまうのです。(執筆当時)アップデートで直らないかな。当ブログではクラシックエディタは採用しておらず、必ずブロックに変換することにしています。すると、記事の体裁が少し崩れるのですよ。これを整えるのが、なかなか大変。ローカルで書いた記事をWordPressに送ると、手作業で修正が必要なのです。※
※ これは当ブログでクラシックエディタを導入していないことが原因かもしれないけど、クラシックエディタはこのブログでは採用できません。今後GutenbergがベーシックになるとWordPress公式はアナウンスを出している以上、なるべくはGutenbergをベースにしていきたいところ。もし、MarsEditから直接ブロックに変換して投稿する方法があれば、ぜひ教えてほしいです。
Gutenbergがなく、クラシックエディタという言葉自体もない、2017年ごろだったら、MarsEditは完璧なソフトだったのかな? 画像の一括挿入ができますし、Gutenbergの互換性がしっかりしていれば便利です。
WordPressから拒否されているように感じる
WordPress公式は「Classic Editorのサポートは2021年12月31日まで」と告知しています。今後は、Gutenbergがベーシックに。2種類のエディタをサポートするのは、WordPress公式にはコストです。個人的には「早くGutenbergに移行してくれ!」とWordPressが言っているように感じますね〜。
そうなると、今後、MarsEditはどう立ち回っていくか気になるところ。クラシックエディタを前提にしていくのか。それはWordPress側から拒否されているようにも感じます。ブロックエディタとの互換性を高めていくのが王道だか、果たしてどこまで互換できるのだろう。。。?
それ以上に、MarsEditの存在意義そのものを、考え直さないといけない時期かもしれないですね。WordPressの公式エディタが、ずいぶん便利になってしまいました。外部エディタに頼らなくて良くなった。MarsEditに求められてきたものが、WordPress公式に搭載され始めてます。編集中の記事は自動保存で安全に保存されるようになったし、マークダウンにも対応しました。スニペットは再利用ブロックとしてさらに便利に。
かつては、公式エディタには出来ないことをMarsEditが補っていていました。けどMarsEditが「こうだったらいいな」を実現するたびに、WordPress公式エディタがそれを参考にアップデートされていくんですよね。
外部ツールは存在価値を失う運命なのか
公式ツールを補完するような、外部ツールは世の中に山ほどあります。外部ツールは、公式のアップデートで、いずれ存在価値を失うのかな?
中には存命するツールもあると思います。公式では提供されないニッチな機能があれば、存命するかな。
MarsEditは衰退の傾向にありますけど、テキストエディタは増えてます。Typoraをはじめ、新しいコンセプトのテキストエディタがポコポコ。受けがよいものは、長寿化してますね。Ulyssesは、いつの間にか長寿エディタになりましたし。長生きするテキストエディタは、WordPressへの投稿を前提にしていません。何種類もの出力形式をサポートしてます。WordPress公式を補完するのではなく、書くこと自体を補完している感じ? WordPressへの直接投稿はできないものもありますけど、一度コピペするだけです。大した手間でもないし、WordPressと外部テキストエディタを繋ぐ難しい設定がなく、手軽に思いますね。
長生きするツールは、ただの公式補完ツールではなくツールとして自立しているもの?
まとめ:MardEditに見る、これからの外部ツールの立ち回り
外部ツールの、立ち回りが変わったと感じますね〜。公式を補完するだけの外部ツールは、いつか公式のアップデートに食われる運命にある気がします。よっぽどニッチな機能、あるいは公式の意図とは逸れる機能か。
外部ツールを導入する際は、何かに依存していないか確認することが肝要かもしれない。
【補足】MarsEditとは
Mac用のブログエディタ。Blogger、Movable Type、Tumblr、WordPressなど、多くの人気のあるブログサービスへの投稿をサポートしてます。2005年にリリースされ、今も愛されているツール。
MarsEditは、インストールから2週間は無料で使えます。試用期間がある。ぜひ使ってみてね。
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olbb株式会社 取締役
UUUMネットワーク所属YouTubeクリエイター
作家
1994年3月30日生まれ。
2016年、北見工業大学を卒業後、北見市役所へ入所。土木科道路係を1年経験し、2017年から北海道庁土木局建設部道路課へ出向。北海道庁が主管する道路工事の技術的監督を務める。その後、2019年4月に北見市役所土木課に戻り数億円の工事を監督。
2019年8月に同市を退職し民間企業のウェブマーケターに転職し、ECサイトの運営やDMマーケティングを担当。厚生労働省の「元気いただきますプロジェクト」への参画を一任され、会社創業以来最大の売上額を記録する。
2021年よりライター&コンサルタントとして独立し、olbb株式会社 取締役を担う。プライベートではYouTubeチャンネル「元公務員イノウエガク」を運営。1年半でチャンネル登録者数2万人に成長しUUUMネットワークに所属する。その他、転職セミナーなどにも登壇している。
趣味はマンガ・アニメ・ゲーム・ガジェット。13歳から萌えアニメを見るゴリゴリのオタク。
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公務員、転職、就活、キャリア、YouTube、情報発信、書籍、ライター、コンサルタント、公務員の働き方
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