(あれ?)
顧客が、ぽか〜んとしている。コンサル中のわたしの背中に、冷や汗が流れた。
2年かけて編みだした秘蔵のテクニックと、徹夜してつくった資料を配ったのにもかかわらず、わたしの目の前にいるサロンオーナーは、ボ〜ッとしている。「はい…」と気力のない相槌しか、帰ってこない。
これは、わたしが初めてコンサルティングを請けおったときの、甘いあま〜い思い出だ。
教え方に、コツがある。むしろ、教えかた以外のことは、さして重要でもないのだ。それを知らないわたしが、SNSのコンサルタントをやってみて、どうなったかは、数行前に書いた。
コンサルタントとは、人を行動させる仕事である。知識をあたえる仕事ではない。
専門資格がなくてもいい。分厚い参考書を、まるごと暗記する必要もない。コンサルタントになるには、もっと根本的なコツがあるのだ。
行動させることなのだ。
この記事では、今すぐ副業コンサルタントにデビューできる、コツをまとめました。しっかり読んでいただければ、何かのジャンルで、副業コンサルの仕事ができるようになると思います。
Twitterでは4つ紹介したが、本質的には、2つだ。
(もっと早く、誰かが、教えてくれればよかったのに。そうすれば「ぽか〜ん」事件なんて起こらなかったんだ!)

質問には、質問で返す【今すぐ副業コンサルタントになれる、たった2つのコツ】
コンサルの受講生(以後、クライアントと書く)は、疑問や、質問を、わたしたちに投げかけてくださる。
それは罠だ。
質問・疑問に、けっして答えてはいけない。回答したら会話がおわってしまうからだ。
質問の裏には、もっと大きな問題が隠れている。それを引っ張りだすまで、質問には回答しない。コンサルタントの仕事は、これが8割と言っていい。
質問に「どうして、そう思ったんですか?」「そのような疑問が浮かんだのは、何故ですか?」と、質問を返す。すると、クラウアント自身も考えていなかった、もっと本質的な悩みにたどり着けるのだ。
良く言う「なぜを5回」とイメージは近い。
たとえば、「筋肉ムキムキになるには、どうしたらいいでしょうか?」と質問があったとしよう。これに「どうして、筋肉ムキムキになりたいんですか?」と聞いたら、モテたいんです、と。しかし、青年はすでに大きなガタイで、十分筋肉質にみえる。
同様に質問を投げかけてみると、どうやら「今のままでは、見た目に自信がないから、もっと筋肉をつけたい」ようだった。それならば、ファッションや、話術のコツを知った方が、青年にとっては自信になるかもしれない。青年にそう伝えると「確かに、服には昔から自信がなくて…ぜひ教えてください!」と、目がキラキラしている。
筋肉ムキムキになるには、どうしたらいいでしょうか? という質問の裏には、別の問題が隠れていた。それを見つけ出すのが、コンサルタントの仕事だ。
だが、困ったことに、質問には答えたくなる。かっこよく答えたい。即答したい。条件反射で答えたくなってしまうから、わたしも苦しむ。わたしは、質問がきたら「これは紐だ!」と思うように、イメージトレーニングをしている。
質問とは、紐だ。
もっと大きな問題につながっている紐だ。質問に回答して、紐を「ちょきん」と、切ってしまうと、その先の大きな問題にはたどりつけない。もっと質問して、たぐり寄せるんだ。
知識は教えない【今すぐ副業コンサルタントになれる、たった2つのコツ】
知識には、価値がない。
インターネットで、知りたいことは何でもわかる。「ファッション メンズ」で検索すれば、1秒で、何千もの記事が表示される。
知識は、無料で、そこらへんに転がっている石のように、価値がないものになってきている。みんながみんな、もう必要ないくらいに、知識をもっている。
だが、無数に転がっている知識のなかで「自分にとって、本当に役立つ知識」をみつけるのは、難しい。コンサルタントの仕事は、これを見つけ出してあげることだ。
筋肉ムキムキになりたかった青年は、今度はファッションを勉強することにした。ファッション誌を買い漁り、Instagramなどもつかって熱心に勉強した。しかし、知識はついたものの、どうにもファッションセンスは良くならない。どうしたら良いか、分からなくなってしまった。
青年のように、人は、問題があったら、自然と勉強する。わたしたちのクライアントも、散々勉強したけど、どうにも上手くいないから、コンサルを依頼していることが多い。知識は、もう十分についているのだ。それを、改めて教えても、効果は出ない。
大切なのは、行動させることだ。次のステップをいっしょに探し、行動させることが、コンサルタントの仕事だ。
青年に伝えるべきは「持っている服で、一番多いのはどんな服か、確認してみて」と、たった1つだけ。青年は、次のステップを見つけた。知識でがんじがらめになっていたが、これで行動できる。
次に青年に会ったら「一番持っているのがジーンズなら、ジーンズに会うトップスを2つ買って、ローテーションしよう」と、新しいステップを示せば、十分成果がでるだろう。青年は、服の選び方と、着回しを学び、応用していけるようになる。
知識は教えない。次のステップをしめす。クライアントに行動していただく。それを提案するのが、コンサルタントという職業である。
まとめ
相手の本当の悩みを引っ張りだして、行動を促す。この2つのコツを掴めば、誰でもコンサルタントになれる。あとは、自分が人よりちょっとだけ得意なことで、コンサルをしていくだけだ。
コンサルタントには、ほぼ原価がかからない。せいぜい、名刺くらいだろうか。副業としても始めやすく、リスクも少ない。
ぜひ気軽に、チャレンジしてみて欲しい。もし、クライアントがぽか〜んとして、背中に冷や汗を感じたときは、わたしといっしょに一杯飲みに行こう。この記事を読みかえすのは、二日酔いが覚めてからで

「日本一変なキャリアの元公務員」
北海道在住のライターです。
olbb(株)取締役、ガクマーケティング代表
市役所と北海道庁職員を併任した後、WEBマーケターに転職。2年後に独立し、現在はライター&経営者をしています。
「働き方をもっと自由に、だけど堅実に」がモットー。
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