こんにちは。元公務員、いまは民間企業のサラリーマン。ガクマーケティング代表の井上です。
公務員を辞めたいと感じる人が多くいるそうです。かくいう私も3年あまり勤務した公務員を辞め、Web マーケターに未経験転職しました。公務員を辞めたいと感じている人たちの気持ちは、多少は共感できていると思います。
「公務員 辞めたい」と検索する方へ、実際に公務員辞めたらどうなるのか、私の実体験をご紹介いたします。
なぜ公務員をやめようと思ったか
事情は様々です。当時結婚していた妻の体調を鑑みてのものと、私自身の今後のスキルアップのためという二つの理由が大きかったです。
最も大きな理由は妻の体調によるものです。全てブログで語るわけにもいきませんので、 少し曖昧にさせていただきます。公務員は働く場所を選べません。その辺りが強く影響した結果でした。
次の理由として、私のスキルアップのため。
個人的な見解ですが、公務員は公務員しかできない大人として成長していくと思っています。もちろん、技術がある人や、仕事が上手な人は、公務員を辞めても様々な企業で活躍できると思います。
退職して、実感としてわかりましたが、公務員の仕事というのはかなり特殊です。数年ごとに部署を移動するので、広く浅い知識が付いていくのですが、、、これが最大の問題だと思っています。深く狭い技術であれば公務員を辞めても戦えると思うのですが、 公務員で身につける広く浅い知識というのは、 民間企業で必要とされるケースは少ないです。
2020年は IT企業補助金などの申請で、私の公務員としての知識が発揮されることはありましたが、 かなり稀なパターンだと思ってます。
話を戻しまして。
公務員は公務員として育っていきます。 私はそこに危機感を感じたのです。いざという時 AI の進化によって、お役御免になった時、 私の就職先はあるのでしょうか。
資格もなく実務経験もない。そんな私が民間企業に転職するのは、厳しい戦い。私の場合は25歳での早期の転職であったため、なんとか拾ってくれる企業がありましたが、、、
しかし。これが40歳だとしたらぞっとしました。その歳で、未経験で民間企業に転職ができる、とは私は思っていません。おそらく茨の道だと思います。
「独立すればいいじゃないか」 という声も聞こえてきそうです。が独立して働くのは相当難しいこと。もちろん最低限働くのであれば簡単です。 が、フリーで働くのであればサラリーマンの3倍の給料がないと…と思ってしまいますね。
そもそも、公務員がいきなり仕事を辞めて、独立して暮らしていけること自体に私は若干疑問があります。働き方がかなり違うのです。求められるニーズがかなり違うのです。残業代は無限ではありませんし、時間も有限です。仕事は残業して体力で片付けよう、なんて言う甘い思考では戦っていけません。
公務員は特殊な環境ですから、そのあたりの感覚が世間とズレている可能性があります。よっぽど社交性があり、コネクションを作るのが上手い人であれば大丈夫だと思います。ですがそれは才能。
私には独立して働ける自信がありません。いざとなって公務員を辞めた後、独立して食っていくの難しい。であれば、若くてモチベーション・成長性がある人材として、公務員から別業界に転職する方が良いのではないかと考えたわけです。
公務員をやめたら「恐怖」の生活
ここからは転職した後の話です。
公務員のあなたは、私と同じように保守的な考えが強いと思います。今の生活を守ることに焦点を当てる発想が強いのではないでしょうか。
特に私はその視点が強かったです、今もですが。もし会社をクビになったら、1人でも稼いでいけるようにならないと…。と、常に恐怖の感情を抱いています。
公務員は、懲戒免職でもされない限り、職には困りません。公務員の大きな魅力です。これは民間企業に転職してから、強く思うようになりました。公務員ってすごい。
公務員をやめるためにしたこと
公務員を辞めるためにやってきたことを紹介してみます。
転職サイトへの登録【公務員をやめるためにしたこと】
これは一番最初にやりました。第1候補がWEBマーケティング、第2候補にプログラミング系。で登録して探していました。
転職サイトに登録したのには、他にも目的があります。
『未経験で公務員からでも応募できる求人』が、どれくらいあるのか。調べる目的もありました。
コロナウイルスが流行する前(2016年から2017年くらい)は、まだまだ未経験でも就職できる企業はありました。プログラマーなどは、今でも入れ食いなのではないでしょうか。
が、WEBマーケティングで、未経験OKの求人は少なかったです。3ヶ月以上は探していたと思います。
第2候補としてのプログラマーの求人もよく見ていました。ただ、未経験で雇ってくれるところと言うと、やはり客先常駐がほとんどでした。
派遣も悪いとは言いませんが、なにぶん未経験でいきなり客先に常駐するのは、心もとない…。ので蹴っていました。プログラミング型は、ブラックな職場も多いと聞きます。かなり慎重に選んでいたと記憶しています。
後で友人に聞いた話だと、『客先に派遣されるプログラマーは労働環境が悪く、長時間客先で勤務しても、なかなか昇格しないというジレンマ』があるみたいです。
派遣元としても、一度昇格させてしまうと派遣先が減り、売り上げが減るため、あまりいい顔をしないそうです。もちろん、雇っている側も単価があがりますから、嫌がります。派遣として働いているプログラマは、そういうジレンマを抱えているそうです。もちろん、全員とは限りません。
さて、プログラマー系求人の話に戻ります。多かった求人としては、月残業40時間を見込み残業代として支給し、客先に派遣されるというもの。一応、インハウスで募集しているところもありましたが、事業内容が明確ではなく、あまり鮮明に説明してくれなかった印象が強いです。
「インハウスのプログラマーを探しているんだ」という企業ホームページを見てみると、アウトソーシング事業も行っている なんてこともありました。「就職したら派遣として飛ばされるんじゃないか」なんて疑いの視点がついたのは、勉強になりましたが…
今思うと、客先常駐のプログラマにならなくてよかったと思います。公務員と民間企業は働き方が大きく違います。時間を意識し、売上を意識し、リソースを意識する。転職した直後は、こういう働き方に慣れていくのが、仕事を覚えるよりも大変でした。
そういうのに慣れてないのに、下請けとして客先(アウェーの環境)常駐するのは、精神的に厳しいと思います。
もちろん、事前に研修してくれるような所もあるんですが、あれってどんなんでしょうね。3ヶ月でプログラマーにするというのは聞こえはいいですが…未経験の人を呼び寄せる『客寄せパンダ』の一つが、あの研修制度だと思うんです。あまりクオリティーの高い研修でないと疑ってしまいます。
といった視点が持てたのは、転職サイトで『見る目がついた』おかげだと思います。自分のスキルで就職できるところ、残業時間の実態や事業内容などをみて、慣れるのは大切だと思います。
『未経験でも意外と就職先がある』だけど、そういうところは派遣だったり。たまに『人柄や成長性を見て採用してくれるところ』もあります。そういう求人の給料のレンジや、その後の昇格について、民間企業がどういう考え方なのかを肌感でつかんでいきます。
事業をスタートしてみる【公務員をやめるためにしたこと】
転職活動もしながら、やりたいことにもチャレンジしていました。ブログとかですね。
公務員をやめたくてブログを始めたというより、単に、やりたくてやっていました。あとあと、これを本業にしたくなって転職した流れです。
私は『転職するために0からスキルを覚える』というのは少し違う気がしています。それだと、転職することがゴールになっているような気がします。「公務員ではなくて、もっと他にやりたいことがあるから転職する」というモチベーションでないと、いつか公務員を辞めたことに後悔するのでは、と思ってしまいます。
もし、「公務員ではなくて、もっと他にやりたいことがあるから転職する」のであれば、勉強するよりも、事業をスタートするほうが面白そうです。
たとえば、企業の採用担当のあなたの目の前には、転職したい2名の履歴書があるとします。Aさんは「未経験だけどプログラミングを3ヶ月勉強しました」と書き、Bさんは「未経験だけどプログラミングを1年間勉強しました」と書いています。
私は、この2名に、大きな違いはないと感じます。
どちらも採用側からすると、勉強しかしたことがなく、実務経験がないと見えるのではないでしょうか。それよりは、スキルは小さくとも、何か物を作ったり、仕事を請け負ったり、お金はとらないで活動してみたり。実務として動いていて、経験も積んでいる人の方が、企業としては信頼できそうです。
そして、その方が勉強も身に付くと思います。使うかどうかわからないスキルをひたすら勉強するよりも、目の前の事業を進めるために、必要な知識を探して勉強する方がずっと身に着きます。
当時の私はブログを成功させたくて、 SEO や、ブログのデザイン構成を整えるための HTML CSS 、JavaScript 。WordPressを動かすための PHP などを勉強していました。
私が使う知識だけ勉強していたので、体系的で包括的な知識はありません。しかし、使う知識だけ勉強しているので飲み込みは早かったと思います。下手くそなりにブログにアウトプットして、形に残していました。
私が転職するときに、成果物としてそのブログを見せたところ、受けが良かったです(向こうの縁起かもしれませんが…!) ウェブ解析士(資格)の勉強もしている話もしましたが、こちらは「ふーん」程度のリアクションでした。勉強ならだれにもできるところが、そういったリアクションに現れたのかもしれません。
なので、これから公務員をやめようと思うかたは、ぜひ事業を初めてみると良いと思います。勉強にもなりますし経験にもなります。面接でのアピールポイントにもなると思います。
公務員を辞めてよかったと思ったこと・メリット
- 自分の人生をしっかり考えるようになった
- 日々勉強するようになった
- 収入が増えた
- お金に強くなった
- ビジネスに関する知識がついた
- フットワークが軽くなった
- いろいろな事業をスタートさせることができた
- スキルがついた
- 日々の生活は明らかに楽しくなった
- 自分が自分の人生を選んでいる実感がついた
ざっと挙げてみました。公務員を辞めてから、1年と少し経った私が考える、公務員を辞めたメリットです。
いろいろ書きましたが、要するに『楽しい』です。
不安なことはあります。それでも、楽しい何かにチャレンジしていることが楽しい。自分の人生に悩むことが増え、苦しいことも増えました。でも、10年後が楽しみだと思うのは、公務員では考えられなかったことです。
公務員は低リスク低リターン
ここで言うリターンとは、お金だけの話ではなく、人生に関する満足度のようなものだと思ってください。
公務員は非常に安定しています。反面、制限が強く、やりたいことにチャレンジできなかったり、住む場所を変えられなかったり、仕事を選べなかったりするのが辛いところです。その代わり、よっぽどではない限りクビにならなかったり、給料は年功序列で上がっていく(今のところ)と、低リスク低リターンな職業だと思います。
対して、民間企業は、リスクとリターンの幅を自由に調節できるのが公務員の違いと思います。
大きな組織に就職して、年齢とともに出世を狙って行くのであれば、中リスク中リターンくらい。ベンチャー企業に就職し、己の実力だけで戦っていくのであればハイリスクハイリターン。
と、自分のやりたいことと、人生観を鑑みた上で、リスクとリターンを調節できることが民間企業の最大のメリットだと思います。
そのリスクとリターンがあっていると、人生がすごく楽しいなと思います。
公務員をやめて、給料面はどうなった?
よく聞かれる話題です。民間企業と公務員の給料の差。転職して給料は上がった?なんて話題です。
私の場合は、未経験での採用だったので、給料はあまり上がっていません。転職前後で大きく給料は変わりませんでした。昇給のスピードについては、これは実績と会社次第なので、多くは語らないことにさせてください。
今思うと、公務員の『年齢と共に昇格していく給料』は大きいなと思います。ほぼ確実に、昇給の辞令がもらえたのは凄かったなぁと。給料やボーナスは、やはり公務員の方がずっと安定します。
民間企業だと、成績が悪ければボーナスは減るし、成績が良ければボーナスは上がります。単に自分の成績というだけでなく、経済状況やニーズの変化など、外部的な理由で会社全体の利益が減り、ボーナスが減ることだってあるわけです。2021年は、コロナウイルスによってボーナスが出ない企業はたくさんあったと思います。
だからといって、民間企業にいったら給料を期待してはいけない。というわけではありません。スキルと経験実績をもとに転職を繰り返したり、個人で事業を立ち上げたり、頑張り次第で稼ぎが増えていくのが民間企業の面白いところです。先程の、リスクとリターンを選べる話ですね。
私は、公務員だった時代、平均より多くの仕事はしていて、それなりの成績だった自覚はあります。(そうでなければ社会人2年目で上流機関への出向はさせてもらえないはず…?)
人より残業し、人より努力していました。かといって、それが給料につながっているかと言うと、そうでもありません。公務員は、基本的に昇給のペースはみんな一緒です。いかに優秀だからといって、係長になるのが5年早くなったりとかってことはありません。そこは年功序列で順番がある程度決まっています。
公務員の給料は安定しているけれど、頑張りが給料には直結しない。民間企業の給料は、ボーナスや昇給という点では安定していないが、自分の頑張りが直結する”ルートが存在する”。公務員と民間企業の給料面を比較すると、こんな関係だと思います。
私としては、民間企業の方が性に合っていました。頑張ったぶんだけお金をもらえるっていうのは、いざやってみると面白いものです。
少し話はそれましたが、公務員を辞めて良かったと思うメリットのご紹介でした。要するに、ちょっと辛いけど人生楽しくなるよってことでした!
公務員を辞めて悪かったところ・デメリット
- ボーナスが安定しない
- 経営者に依存するところが強い
- 人の出入りが激しい
- 会社は個人の将来を保証してくれないので、自分の身は自分で守らないといけない
- 経営者の方が強い立場であると、錯覚している企業が多い
- 昇給や昇格はその企業の体制で決まること
- 勉強して習得したスキルはいつか陳腐化し、意味をなさなくなること
とりあえずざっと挙げてみました。企業は経営者に依存するところが強く、会社によっては『とんでもないところ』があります。ルールがしっかりした公務員とは違い、ばらつきがあるような印象です。
公務員というのは、あれはあれで良くてきた組織です。働く上でのルールや規定は、ほぼ完璧に揃っていると言えるでしょう。
そのルールは、労働組合にしっかり監視され、よっぽど悪習慣でない限りはしっかりと運用されています(労働組合が形骸化しているのは、ここでは触れないこととして…)
民間企業(ここでは大企業除く中小企業や零細企業をターゲットとしています)では、そういった働き方のルール整備が、完璧ではないところが多いです。経営陣が独自にルール化しているものも多いのではないでしょうか。
本来であれば、経営者と労働者は立場が対等です。働く人がいないと経営者も困るし、働き先がないと労働者も困る。力関係は対等のはずです。ところが、現実では経営者の方がパワーを持っていると思わせる体制が強いです。
となると、労働者側の発言はなかなか採用されづらく。会社のルールは経営者の独自判断に委ねられることもあります。
公務員として働いている時は、大きい企業の辛さ(決済や稟議を通すことへの面倒くささ)を感じていました。しかし、その面倒なタスクも、大きな組織として正しくあり続ける、制度を守る、労働者を守るという視点では、非常に良く出来ていたのではと感じます。
言ってしまえば、公務員は『国や地方自治体が運営する企業』のようなものです。その働き方や制度は、民間企業にとってのお手本でなければなりません。国が間違っているのに、民間企業が正しくなれるはずがないからです。
残業代など、まだまだお手本になりきれない部分はありますが、労働組合や福利厚生、昇格昇給、人事評価制度、転勤異動などは非常に整えられています。
公務員として働いていると、あまり魅力を感じないかもしれませんが、大きなメリットと安心材料です。
勘違いしていただきたくないのが、『会社によっては当たりはずれがあるなら、民間企業に転職するのはハイリスク』ということはありません。労働者は常に転職する権利があり、会社に所属するメリットがなくなれば転職すればいいのです。
経営者としては「知識を教えてあげたり、仕事を与えたりしてあげたのに、転職とは何事か!」と言うかもしれません。だからといって、企業に肩入れしすぎるのは違います。労働者が経営者にどれだけ恩をつくったって、いざというとき会社は個人を守ってくれません。自分の身を守るのは常に自分。『経営者と労働者の立場は常に等しい』ことを忘れず、自分の身を自分で守る判断を下せばいいだけです。
先にも述べましたが、こういったところでリスクとリターンを自由に選べるのが民間企業のいいところだと思います。逆に言うと、しっかりと自分の将来を考えず、経営陣の言われるがままに動いて行くと、損をするのが民間企業だと思います。
公務員をやめて、民間企業へ転職するコツ
とにかく『実績をつくること』だと私は思います。勉強するだけでは一歩弱いと思います。
例えば、プログラマに転職したいのであれば、プログラミングの本を読んでいますとアピールするよりも、自分で Web アプリを作成して運用プロモーションまでを行なって経験を積んでいる人の方が魅力的です。
勉強は誰だってできます。というか当たり前です。企業としては勉強してくれるのは当然の義務です。結局のところ、結果を残すことが企業にとっての最重要ポイントになります。
勉強したことで何ができるのか、その人を採用すると企業にとってどんなメリットがあるのかを判断するには、事業内容や活動内容、実績などで判断するしかないのです。勉強しているだけでは、その先のアウトプットが見えないのです。
例えば、もしあなたが誰かを採用する側になったとします。ここではプログラマーを採用する流れになったとしましょう。
求人には2名の応募がありました。Aさんの履歴書には「未経験ですがプログラミングを勉強しています」 Bさんの履歴書には「未経験ですが、プログラミングで事業立ち上げ、活動しています(活動内容と実績が書かれている)」
この二つを比較してみたとき、勉強しているという内容がいかに、不透明かが分かるかと思います。何を勉強しているのか、どれぐらい勉強しているのか、成績はどうなのか、アウトプットできるものは何なのか。勉強しているということは、強いアピールにはならないのです。
事業をたちあげ、チャレンジしてみる。その経験をもとにPDCAを回している。なんて人材であれば、未経験採用しても成長が見込めるのではないでしょうか。未経験で採用させるには、成長性を見せるのがマストですから、事業を展開してみるといいと思います。
公務員を辞めても後悔しないのは、どんな人?
公務員を辞めても後悔しないのは、こんな人だと思います。
- 努力できる人
- 気持ちの切り替えが早い人
- お金が好きな人
- 自分にとっての幸せの尺度を持っている人
こんな人は、公務員から民間企業に転職しても後悔しないと思います。
一番大切なのは、努力できること。頑張ったぶんだけお金をもらえるのが、民間企業の最大のメリットであり、頑張らない人はお金をもらえないのが民間企業の現実です。
公務員として、仕事が終わった後に、法律について勉強したり、人よりも長く働いてスキルを上げたり。そんな思いで働いているので、あれば民間企業でも十分活躍できると思います。
民間企業では、公務員よりもリスクが存在します。ボーナスが下がったくらいならいいのですが、同僚が独立していなくなった、経営陣が変わった、などなど変化が激しいのも民間企業です。この辺の心の切り替えは早い人の方がいいと思います。
『自分にとって何が幸せなのか』をしっかりと考えられる人が向いていると思います。公務員は、『平均的な公務員としての幸せな人生』を歩むことができます。たいして、民間企業では自分の人生は自分で考えないといけません。自分にとって幸せなのはどういった状態で、それにはお金がいくら必要で、ほかに何が必要なのかを考えなければいけません。その理想に合わせて、仕事先や、リスクとリターンを選ばないといけないからです。
とはいえ。とはいえですよ。公務員をやめて、後悔することはあるかもしれませんが、致命傷にはならないはずです。
日本人のほとんどは民間企業で働いています。たいていの人は、民間企業で働いていけるってことです。
公務員として働いていた当時、私もそうでしたが、「公務員でダメだったら一生ダメなんじゃないか」「民間企業では働いて行けないんじゃないか」と洗脳されていることがよくあります。
でも、公務員って働き方は違うとはいえ、ヌルい仕事をしているわけではありません。私は公務員でしたが、数千億円の予算を日々扱う度胸と、クレーム対応によって鍛え上げられた精神力は、転職先でも驚かれるほどです。なので自信をもってください。
公務員をやめて、民間企業へ転職するなら。転職エージェントに登録してみよう
自分で転職先を探す転職サイトとは違い、自分のかわりに求人情報を集めてくれるのがエージェント。その他にも色々なことを手伝ってもらいます。
無料ですので使わない手はないでしょう。自分一人で転職活動するよりもずっと楽だと思います。
ただ、自分ではなくエージェントに任せるのですから、エージェントによってはリスクが存在します。エージェントが報酬を受け取るのは、ユーザーの転職を成功させたとき。転職させることができたら、転職先の企業から年収1年分〜半年分くらいを報酬としてもらっています。早いところ転職させちゃったほうが、儲かるわけです。
だから、悪いエージェントはブラックな就職先をどんどん紹介してきます。その辺りはしっかりと要望を伝えるか、別のエージェントに変えてもらうかなどの対応が必要です。
しかし良いエージェントに当たると、こちらのキャリアパスも含めて相談に乗ってくれます。未経験から転職する場合のキャリアパスですとか、その先の昇給昇格のしやすさ。業界全体の展望など含めて提案してくれるエージェントが見つかると、転職活動は楽になると思います。
登録は無料なので、マイナビやリクナビのエージェントに登録してみましょう。そして、希望業界の求人に目を通し、だんだんと『転職する目』をつけていくのが、先決だと思います。
長々と書いてしまいましたが、以上が公務員を辞めたい方に贈るアドバイスのようなものです。個別に相談したい方は、お問い合わせフォームから気軽にご連絡ください。それでは。ガクマーケティングの井上でした。

「日本一変なキャリアの元公務員」
北海道在住のライターです。
olbb(株)取締役、ガクマーケティング代表
市役所と北海道庁職員を併任した後、WEBマーケターに転職。2年後に独立し、現在はライター&経営者をしています。
「働き方をもっと自由に、だけど堅実に」がモットー。
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