海外株インデックス投資のよくある疑問「米国株だけじゃなくて、全世界株も保有して、リスク分散した方がいいの?」という疑問を深掘りしてみます。結論としては、全世界株を買っただけでは、リスク分散にはならないと思いますよ。
どっちも、いっしょ。
米国株でなく、全世界株を選ぶ理由としてはリスク分散が大きいと思います。米国だけだと怖いから、全世界株にしようかな〜みたいな。
ただ、全世界株インデックスに投資しても、リスク分散にはなりません。なぜかというと、全世界株の中身は、たいてい半分くらい米国株だからです。アメリカの株価が落ちたら、全世界株も一緒に落ちていきます。
こちらのブログ記事(その分散投資、意味ありませんよ!暴落に耐える最強の分散先を探せ!)では、S&P500と、全世界株・仮想通貨・金・日経・中国株などの相関性を調べてくださっています。S&P500と全世界株は見事に相関しています。
どっちを買っても、似たようなグラフを描きます。ばっちり相関しているので、リスク分散にはなりません。どっちを買ったらいいかっていうと、どっちを買っても、一緒に暴落します。
米国のぞく全世界も、多分意味がない
となると、米国を除く全世界株ならリスク分散に思えますが、それも有効に機能するとは言い難いのかな〜と。アメリカだけが下がって、他の国の株価が上がる、なんてのはちょっと厳しい想定と思います。
とある国の株式が暴落するときは、その国だけですまずに、いろんな企業・国に波及していくのが普通だと思います。これだけグローバル化して、いろんな国に工場持ったりしてビジネスしているわけですから。
そうなると、株式を全世界中に分散させたって、落ちるときは全部落ちるだろうって思っといた方が良いかと思います。
記憶に新しい「リーマンショック」では、米国株より全世界株の方が下落しました。(参考:意外と情報が少ない?全世界株式の過去30年を調べてみた)ことの発端は米国ですが、それが全世界に波及して世界的な事件になりました。
本当にリスク分散するなら、株式ではなくて、国債とか、あとは金とかで持っておくほうがマシだと思います。(それほど分散させる必要があるのは、大金持ちくらいだとは思いますが)
米国vs全世界は「99点vs98点」の世界
米国と世界の株式は、切っても切れない関係です。米国が上がれば世界も上がるし、世界が上がれば米国も上がる。逆も然り。
どっちに投資しても、中身の投資のスタンスはほぼ同じ。米国株の方が、若干プラスマイナスが大きいくらい。99点か、98点か。それくらいの違いだと思っています。
長期的に見れば、世界の株価は上がっていく。それに乗っ取って、資産運用していくだけです。どこかで聞いた話ですが、一番株で儲かっているのは、死んだ人だそうですよ(口座を放置している)
まとめ:【迷ったら読む】全世界株は、S&P500のリスク分散になるのか

なりません。全世界株と、米国株は、ほとんど同じ動きをします。米国株が暴落したら全世界株も落ちます。アメリカだけが暴落して、他国の株式が無事でいることは、なかなか想定できません。
本当に分散投資するなら、国債や金などを保有するポートフォリオにするのかオススメです。
というわけで、若い私は、まだまだ米国株全ツッパでポートフォリオを組んでいこうと思います。
私がよく読んでいるこちらの記事「普通の人が資産運用で99点をとる方法とその考え方」にもわかりやすく書いてあるので、よかったら読んでみてください。金融をエンジニアの視点から噛み砕いて説明してくれる名記事です。

「日本一変なキャリアの元公務員」
北海道在住のライターです。
olbb(株)取締役、ガクマーケティング代表
市役所と北海道庁職員を併任した後、WEBマーケターに転職。2年後に独立し、現在はライター&経営者をしています。
「働き方をもっと自由に、だけど堅実に」がモットー。
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